相場参加者の心理

テクニカル分析と合わせて相場参加者の心理も考えていくとより精度の高いトレードが出来るようになります。

実際の相場では相場参加者がどのように考えるのか?上位足から順を追って環境認識、MTF(マルチタイムフレーム)分析と合わせてみていきます。

例として2025/04/10(木)のドル円を見て行きましょう。

順を追ってみていきます。週足では最高値を付けた起点を下抜けして下目線。その後安値を付けましたが安値の起点を上抜けして上目線、そのまま高値安値を切り上げて再度赤い水平線の水準で高値を付けてます。ですがその後は下降の勢いが強く、前回の高値の起点をローソク足実体で下抜けして目線が下に切り替わっています。つまり週足は下目線、そしてこのままどこまで下落するのか?現状ではまだ週足が確定してませんが多くの相場参加者が売り勢力が強いと考えてる局面になります。これを日足に落としていきます。

日足では高値を付けた起点をローソク足実体で上抜け、目線が下目線になりそのまま下降トレンドを形成しています。そして直近の安値を作った起点との値幅での動きとなっています。そして一旦半値付近まで戻している状況ですね。ですが日足での値幅は直近の安値と起点の幅になります。このまま4時間足に落としていきます。

4時間足では安値、安値の起点と全体的な目線は下目線で動いています。そして一旦最安値を付けた起点まで上昇、つまり下位足である1時間足、15分足では上昇トレンドが出てる可能性が高いという事になります。そして一旦起点付近でレジスタンスされて再度落ちていくんじゃないか?もしくは下位足で上昇ここまでは週足、日足、4時間足と目線は下で見ています。さらに1時間足に落とし込んでいきます。

左から見ていきます。1時間足では高値安値を切り下げて下降トレンドが出ています。そこから最安値を付けて1時間足ではそれを作った起点との値幅。つまり1時間足ではこの値幅をローソク足実体で上に抜ける。もしくは最安値を下にブレイクする、とならない限りはこの値幅での動きを見ていくことになります。そしてチャートを見て分かるとおり最安値を作った起点を勢いよく上にブレイク、ここで目線が上に切り替わっています。そして4時間足の水平線(青)の水準で上値を抑えられて一旦戻してる状況です。つまりこの上値の上には強い売り注文が溜まってるということなんですね。売り注文が溜まっているから高値が抑えられてる、買い手よりも強い売り勢力がある、という事です。この時点で日足、4時間足は目線が下、1時間足では上になっています。こうなってくるとちょっとやりづらくなってきましたね。このまま15分足に落としていきます。

15分足では急騰、4時間足の水平線で高値を抑えられて1時間足の水平線まで戻してます。高値切り下げてますが15分足では目線は上。このまま下位足である5分足に落として上方向への戦略を練るのがセオリーになってきます。一時的に戻してますが5分レベルで1時間足の水平線付近での目線の転換を狙って上方向を狙っていきます。具体的に言うと、

5分足レベルで下目線から上に切り替わったタイミングで入る、基本的にトレンドは下位足から転換していくので相場参加者がそろそろ底打ちと捉えるこのタイミングで上位足の目線に沿ってエントリーするのがセオリーとなります。このように相場参加者の心理も考えていくと、より精度の高いトレードが出来ます。