なぜ多くのトレーダーが同じ方向へ動くのか? バンドワゴン効果と相場心理の核心

相場心理学

 

相場で起きる集団心理

賑やかに音楽を奏でてる楽車隊(バンドワゴン)を想像してみてほしい。

バンドワゴンは音楽を響かせながら沿道にいる傍観者を誘うように移動している。この賑やかなパーティに誘われた傍観者たちは楽しそうだと思いバンドワゴンに近づいてくる。

そして集まってきた傍観者たちをよそ目に最初にバンドワゴンに乗っていた人たちは離れていく。

しかし、バンドワゴンは止まることなく進んでいく。そして、そのまま次の傍観者を集めてバンドワゴンには更に多くの人々が集まって来る。

群衆が増えるにしたがって、次第にバンドワゴンは前に進むことが困難になってくる。そして、ゆっくり動いてるバンドワゴンには容易に参加することができる。

こうして群衆でいっぱいになったバンドワゴンはやがて進むことすら出来なくなる。進むことが出来なくなったバンドワゴンはどうするか?その答えは簡単だ。バンドワゴンに乗ってる人々を振り払えばいいだけだ。

そうしてバンドワゴンは急激にバックし始める。乗っていた人々を振り落とし始めるのだ。しかし群衆はまだ状況を理解出来ていない。バンドワゴンはさらに急激にバックし乗っている人達を地面に叩きつける。そうして大半の群衆を振り落とし、いまやバンドワゴンに残っているのは熱狂的なファンだけだ。

そして、ようやく群衆は目の前で何が起きてるのかを理解し始める。饗宴が惨劇に変わっているのだ。そしてバンドワゴンは最後に急激なバックで残りの群衆も振り落としてしまう。そうして身軽になったバンドワゴンは、もはや簡単に進むことができるのだ。

そのバンドワゴンには、どこからともなくまた人々が集まって来る。だが、彼らは新しい群衆では無かった。そう、彼らは最初にバンドワゴンに乗ってきて、そして最初にその集団から離れていった人達だったのだ。彼らを見た惨劇の被害者はこう言う。『なんということだ』と。

そして彼らはバンドワゴンに乗り、そのまま数マイル先まで移動する。そしてその中の誰かがこう言うのだ。『さあ!また饗宴を始めよう!』と、

そして誰かがまた音楽をかけ始めてバンドワゴンは再び沿道に沿って新たな群衆を集め始める。

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この寓話のアナロジーを全て理解することができるだろうか?もし出来たなら、それは市場に関する相場参加者が客観的に見てどんな状況に置かれてるのかを想像させる。そしてウォール街のトレーダーたちがどれだけ優秀なのかをハッキリと認識させるだろう。 この本質を理解できないなら、ぜひ理解できるまで読み返して欲しい。

これを理解することで相場の集団心理に関する重要な考え方を落とし込むことが出来る!        大衆心理を理解することでトレードに活用して

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